人生道半ば

閑話休題3

ちょうど小生が19歳の荒れた青春を生きていた頃、音楽を聴きに行きたくてもその日生きていくお金にも不自由し、尼崎あたりでの高級車荒らしをして生計を立てていた

(生計と言えるのか?)

時代に大阪の野外音楽堂で毎年ゴールデンウィークにブルースフェスティバル、ってイベントが毎年あったんです。


音楽は聴きたいけどわずか2500円が払えずに、野外だから近づけば音が漏れてるだろう、と思い付き(誰でも思う)盗んだバイクで大阪城まで行ったんです。

そしたらその時本場アメリカのブルースマンの前座が「憂歌団」だったんです。

もうびっくりしてしまって「ええっ!日本のバンドでbluesやれるとこがあったんや!」

と感動してしまい、それ以降は憂歌団が神戸あたりに来るときは食べるのを惜しんで聞きに行きました。ほんと全部聞きに行ったと思う。当時はスマホなんてもちろん携帯電話もない時代ですから毎月「チケットぴあ」を購入して「憂歌団」のライブをチェックしていました。


まだ当時の日本の音楽シーンは「松田聖子」等アイドル全盛時代。我が家にはテレビもなかったけどカメラ的には「松田聖子」しか映さないし、ギターが誰それ、ベースがなんて誰も気にかけちゃあいない。だけど小生が好きなblues業界では「ベース〇〇、ギター〇〇、ドラムス〇〇」ってちゃんと各自の個性が確立されていてバンド数人の力が幾重にも合わさって素晴らしいサウンドを作っていました。

まずそういうバンド(団体戦)のような音楽スタイルがよかった。歌ってる人だけが目立っているのじゃない、このサウンドはチームプレイですよ、って感じがよかったんです。

それと演奏スタイルもギターの速弾きや、見たこともない弾き方を披露するのでもなくどちらかというと地味にギターの良い音だけをくりぬいて作っているような感じもしました。

(後に知るのですがそれがblues特有の「Blue note」というちょっとズレた音で、このblues noteが小生の心に沁みついてしまっているのです。)

いろんなライブハウスに行きました。誰が出演してるのかも知らないのに、財布の中身を見て3千円あれば飛び込んで聞いていました。あの頃は今と違ってライブハウスもきちっとルールがあって、今のような身内ノリのライブじゃなかったのでお客さん同志初対面でもそんなの当たり前でした。

今は、「興味あるけど聞いたことない人、」を聞きに行くと常連客の間から

「あれ誰?知ってる?」

みたいに見られてライブを堪能する前からヨソモノ扱いされて客なのにものすごく居心地悪かったりします。小生は身内ノリが悪い、と言ってるのではなくて本当にファンだったり追っかけだったりするのは全然いいと思います。小生もそんなファン欲しい(笑)だけどね、

「付き合いできたのよ渋々・・・」

みたいな顔してる常連さんいらっしゃるでしょう?ライブっていうのはねえ、小生の考えだけど演者、お客様が一体になって時間を共有する、っていうのが理想だと思うのです。

演者からだけの一方通行じゃ絶対うまくいかない。客も時にはツッコミ、ボケたりノッタふりしたりして箱を盛り上げなければならないのです。金を払ってるんだから何したっていいんだろう・・・と思うのならカラオケでも行ってろ!客は客のルールがちゃんとあって規則を守れない客がいたら注意を喚起するぐらいでないといけません。

だからというわけではないのですが小生は自分がライブするときfacebookやinstagramで告知はするけど「来てね」とかはあまり言いません。だってそこはお客様が判断するところだもの。小生がいい、と思えば足を運んでくれるだろうし、イマイチ、と思われたなら二度目はないはず。それが常識だと思います。

小生のそういう態度が「ハナにつく」とか「気取っている」とか言われることも多いのですが言いたいヤツには言わせておく、というスタンスでいます。

僕なら、自分が聞きたい、と思えばどこへだって足を運ぶし、労力だって惜しみません。当たり前だ。好きな女の子ができたらはたから見たらどんな苦労だって苦労にならないってもんです。


毎回同じ顔触れの客というか音楽仲間というかまあ言えば安心できる客の前で演奏して何がオモロいんだろう。それならチャージとか取らなけりゃいいじゃん身内なんだから。ライブというより合奏発表会、とでも名打ってやったらいいんじゃない。


小生はライブを聞きに行くとき、基準として「映画を観るのとどちらが楽しいか」を判断基準に置いています。映画だって最後までつまんないのも多いしライブもしかり。どちらも同じ2時間程度。さ、あなたならどっちを選ぶ?みたいな基準でライブの良し悪しを判断しています。


昔は良かったというつもりはさらさらないですが、今は知らないミュージシャンのライブにフラリと行ってみよう、と思えばかなり覚悟をキメて望まねばなりません。昔は誰か知らないけどあの箱に出るんだからきっといいんだろうな、とかワクワクしながらライブハウスに行ったものです。そこで好みのサウンドに出会うことがこの上ない喜びだったのです。

続く・・・・

・・・・ち・・・・

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ロッコ☆スターLIVE日記

ブログ移転しました☆ http://rokkostar.exblog.jp/ ライブ予定

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